晴れた日の夕方は

ぼぅっと空を見ているのが好き。
昼間と夕方との境の空が、昔からなによりも好きでした。


透明な空、と
frannieは呼んでいます。


夕方が来る直前、その一瞬
ブランコにのって、高く高く漕いでいくと、
小さなfrannieは思ったものです。
 


空は高い。
ずーっと向こうに、ああ、「宇宙」があるのだなぁ、と。



そのまま虚空へ飛び出したい衝動に
何度駆られたことでしょう。
ブランコの鎖を必死で握っている手が、
ふっと緩みはしないかと、
頭の片隅で、ほんの少しだけ怖かったような。

恍惚と恐怖の入り混じったあの感覚だけは
今でもはっきり、覚えています。



……。



そうこう書いているうちに、空が曇ってきてしまいました。
よくよく考えてみれば、お昼から雨といっていたのに、
今まで晴れていたことが不思議なのです。
早く、嵐が去ってくれればよいと思います。