すももの夏

徳間書店のこのレーベルにはほんとにお世話になった。
「扉の向こうは別世界」でおなじみ、BTF

すももの夏

すももの夏


昔読んで、とにかく強烈な印象を残した作品。
「もう一度読みたいなあ」と、頭の隅の隅でいつもぼんやり思っていた作品。
表参道のクレヨンハウスで突如思い出し、探したらあったよ!
てかクレヨンハウスは絵本だけじゃなくて大きい子向けの児童書も豊富なんだね。


異国フランスで過ごしたあの夏、生涯忘れられない事件が起こった。
ミステリー、ロマンス、子供の危うさ、大人の汚さ。
主人公セシルの成長や葛藤を描いた物語。



frannie内のフランスのイメージ中8割は、この作品のおかげで構築されています。



中学生の頃だったか、ごく普通のティーン向け小説だと思って図書館で借りてきたら、
……強烈な不意打ちをくらいました。
無防備なところにがっつりパンチを打ち込まれたというか。
そのおかげで、話が好きというわけでもないのにいつまでもいつまでの覚えていた作品です。
内容は、うーん人様におすすめするかっていうとべつにしません。
ただ、これを10代の頃読むことができて良かったと思うし、雰囲気も好きです。



てか、これを児童向けに出そうって判断した徳間書店の人はすごいような気がする。
BTFはそういう作品多いけどね。
「子供をなめてない」ってことなのか。